일문목차
日本の読者の皆様に=ii
英語版第三版への序文=iv
英語版第二版への序文=v
英語版初版への序文=xii
スペイン語版第三版への序文=xiii
スペイン語版第二版への序文=xiii
序文=xv
第1章 不定期預金契約の法的な性質
1. 用語の基本的な解説 : ローン契約(無利息貸借·消費貸借)と預金契約=7
使用貸借=7
無利息貸借=8
預金契約=9
代替可能物の寄託, および"不定期"寄託契約=9
2. 不定期寄託の経済的·社会的な機能=10
不定期預金の基本的な要素=11
不定期預金での本質的な義務を順守しないことの帰結=12
不定期預金契約における基本原則についての判例(一〇〇パーセント準備金の必要性)=12
3. 不定期預金契約とローン契約との本質的な違い=13
それぞれの契約における物権移転の程度について=14
二つの契約における根本的な経済的差異=14
二つの契約における根本的な法的差異=16
4. ローマ法学者による不定期預金契約を規律する一般原則の発見=17
メンガー, ハイエク, レオーニによる伝統的法原理の創造=17
ローマ法制=19
ローマ法における不定期預金契約=21
第2章 不定期預金契約を規律する法原理に対する違反の歷史
1. 序論=29
2. 古代ギリシャ·ローマにおける銀行業務=31
ギリシャの銀行トラペジティ=32
ヘレニズム期における銀行業=37
ローマの銀行業=38
キリスト教徒カリストゥスによる銀行の破綻=39
銀行協会=40
3. 中世後期の銀行家=42
地中海ヨーロッパでの頂金業務の復活=43
宗教的な利子の禁止と普通預金=45
一四世紀フィレンツェにおける銀行=47
メディチ銀行=48
一四, 一五世紀カタロニアにおける銀行=50
4. カール五世治世の銀行とサラマンカ学派の原則=52
セビリアでの銀行業の発達=52
サラマンカ学派と銀行業=55
5. 銀行業を合法化しようとする新しい試み : アムステルダム銀行, 一七, 一八世紀における銀行業=62
アムステルダム銀行=62
ディヴィド·ヒュームとアムステルダム銀行=65
ジェームズ·ステュアート卿, アダム·スミスとアムステルダム銀行=66
スウェーデンとイギリスの銀行=69
ジョン·ローと一八世紀フランスの銀行業=70
リチャード·カンティロンと不定期寄託契約の詐欺的破棄=71
第3章 部分的な準備金制度を法的に正当化しようとする試み
1. 序論=77
2. 不定期預金がローンや消費貸借と同一視できない理由=80
混同の原因=80
コモン·ロー原則の誤解=83
スペイン民商法典における原則=85
不定期預金契約とローン契約を同一視しようとする試みへの批判=88
それぞれの契約の持つ異なった理由と目的=89
明記されない, あるいは暗黙の契約の概念=91
3. 不適切な解決法 : 利用可能性概念の再定義=96
4. 不定期預金, 再売買の合意と生命保険契約の取引=102
再売買の合意の取引=102
生命保険契約の場合=104
第4章 信用拡大の過程
1. 序論=111
2. ローン契約における真の仲介者としての銀行の役割=114
3. 預金契約における銀行の役割=118
4. 「預金が銀行によって活用された場合に生じる効果 : 個別の銀行の場合=122
大陸法的な会計システム=122
英米語圏における会計慣行=128
個別の銀行の持つ信用拡大と預金創出の能力=134
非常に小さな銀行の場合=137
独占的な銀行による信用の拡大と, 無からの預金創出=139
5. 全銀行システムによる信用拡大と新たな預金の創出=142
小さな銀行システムによるローンの創出=148
6. 追加的な問題=152
すべての銀行によって同時に信用が拡大された場合=152
銀行システムからの通貨の消失=157
最低水準を超えた準備金の維持=160
異なった預金のタイプに対する異なった準備率の要求=160
7. 預金の創出と預金裏づけのない銀行券発行との類似性=160
8. 信用の収縮過程=168
第5章 銀行の信用拡大と経済システムへの影響
1. 資本理論の基礎=178
主観の連続としての人間行為=178
資本と資本財=181
利子率=188
生産構造=192
追加的考察=195
国民所得会計の計測への批判=200
2. 自発的な貯蓄の増大によって銀行信用が増大した場合の生産構造への効果=203
自発的貯蓄プロセスの異なった三つの現れ=203
ローンに貸し出される貯蓄口座の記録=204
消費者ローンの問題=205
自発的貯蓄の生産構造への影響=206
"倹約のパラドックス"に対する理論的解決=221
経済が元に戾る場合=221
3. 貯蓄に裏づけのない銀行信用拡大の効果 : オーストリア理論, あるいは経済循環の信用流通理論=223
生産構造に対する信用拡大の効果=223
信用拡大に対する市場の自発的反応=231
4. 銀行業, 部分準備率と大数の法則=241
第6章 経済循環理論についての追加的な考察
1. (信用拡大ではない)本当の貯蓄が新たな投資になった場合, 経済危機が起きない理由=251
2. 経済危機を先送りできる可能性 : スタグフレーションの理論的な説明=252
3. 消費者金融と循環理論=255
4. "強制的貯蓄"の理論 : 信用拡大による人為的な好景気の持つ自己破壊的な性質=256
5. 資本の浪費, 使われていない資本と生産資源の誤った投資=258
6. 大量失業を引き起こす信用拡大=260
7. 国民所得会計は経済循環の異なる段階を反映するには不適切=261
8. 起業家精神と経済循環=262
9. 物価水準の安定化政策とその経済不安定化効果=264
10. どのように経済循環を回避するか : 経済危機からの回復と豫防=267
11. 循環理論と遊休資源 : 好景気の始まりにおける役割=272
12. 不況期に必要な信用引き締め : "第二の不況"理論への批判=274
13. "慢性不況"の経済 : 市場経済において繰り返される経済循環がもたらす起業家精神の消失そ負の効果=280
14. 経済変動が株式市場に与える影響=282
15. 金融セクターへの経済循環の効果=285
16. マルクス, ハイエクと, 市場経済には経済危機が不可避であるという見方=286
17. 二つの追加的考察=290
18. 循環理論の実証的な証拠=291
産業革命以前の経済循環=293
産業革命以降の経済循環=295
熱狂の一九二〇年代と一九二九年の大恐慌=299
一九七〇年代後半と一九九〇年代初期の不況=303
オーストリア経済循環理論の実証=305
結論=307
第7章 マネタリズムとケインズ理論への批判
1. 序論=313
2. マネタリズムへの批判=315
資本という謎めいた概念=315
クラークとナイトへのオーストリア学派からの批判=317
貨幣数量説, その機械的なマネタリズム版への批判=319
合理的期待理論についての短い覚書=325
3. ケインズ経済学への批判=329
市場におけるセイの法則=330
信用拡大についてのケインズの二つの議論=332
特殊理論としてのケインズ分析=336
いわゆる資本の限界効率=337
ミーゼスとハイエクに対するケインズの批判=338
ケインズ乗数効果への批判=339
"加速度"原理への批判=342
4. マルクス主義の伝統と経済循環のオーストリア理論 : ネオ·リカード革命と"再転換"論争=346
5. 結論=348
6. 生命保険会社ないし, その他の銀行ではない金融仲介機関についての附論=352
本当の金融仲介業者としての生命保険会社=353
解約返還金と通貨供給=357
占典的な生命保険原理の堕落=358
その他の本当の仲介業者 : ミューチュアル·ファンドと保有·投資銀行=359
信用保険について特に当てはまること=360
第8章 中央銀行制度と自由銀行制度
1. 銀行学派への批判的な分析=366
サラマンカ学派の銀行·通貨観=366
銀行通貨の考えに対する英米語圏からの反応=373
通貨学派と銀行学派の論争=378
2. 中央銀行擁護派と自由銀行推進派との議論=383
パーネルの自由銀行賛成論とマカロックとロングフィールドの反応=384
中央銀行·自由銀行論争の誤った始まり=385
中央銀行制度の擁護=386
自由銀行を擁護する通貨学派の立場=389
3. "社会主義の不可能性定理"とその中央銀行制度への当てはめ=393
制度的な強制による, あるいは伝統的な法原理の侵害による社会調和の不可能性定理=394
中央銀行と部分準備銀行システムに対する社会主義の不可能性定理の適用=396
結論 銀行法制の失敗=406
4. 部分準備による自由銀行制度学派に対する批判的視点=409
分析の誤った基礎づけ : 外生変数としての信用仲介に対する需要=410
部分準備自由銀行システムでは一つの銀行だけで信用拡大が可能である=413
自由銀行の"通貨均衡"理論は完全なマクロ経済分析である=415
貯蓄概念と貨幣需要の概念との混同=418
自由銀行システムの歷史例の問題点=421
法的議論の無知=424
5. 結論 : 中央銀行支持派と部分準備自由銀行擁護派との誤った論争=428
第9章 銀行制度改革の提案 : 一〇〇パーセント準備金を要求する理論
1. 一〇〇パーセント準備金に賛成する現代的な理論家の歷史=431
ルートヴィヒ·フォン·ミーゼスの提案=432
ハイエクと一〇〇パーセント準備金制度の提案=436
マレー·N·ロスバードと金本位制度と一〇〇パーセント準備の提案=437
モーリス·アレと一〇〇パーセント準備金へのヨーロッパからの擁護=439
旧シカゴ学派の伝統と一〇〇パーセント準備金制度=440
2. 銀行制度改革への本書の提案=442
通貨選択の完全な自由=443
銀行業務の完全な自由=444
自由銀行制度における伝統的法原理の順守義務 普通預金の一〇〇パーセント準備金要求=445
完全に自由な社会の金融·銀行システム=445
3. ここで提案された制度の利点の分析=447
4. 考えられる反論への答え=456
5. 通貨·銀行制度の改革·移行プロセスについての経済分析=474
いくつかの基礎的な戦略原理=474
金融·銀行制度の改革プロセス=475
改革の第三段階以降の重要性 国債と年金債務の消滅可能性=477
銀行制度改革のヨーロッパ通貨連合への適用と旧東側での金融制度の構築=482
6. 結論 : 自由社会の銀行制度=484
訳者あとがき=491
文献=167
原注=23
索引(人名·事項)=2