일문목차
序章 子どもの貧困―現代社会の諸視点から / 原伸子 ; 岩田美香 ; 宮島喬=9
一. 福祉国家の変容と子どもの貧困=9
二. 日本における問題把握の困難さとその対応=15
三. 諸外国および国際的視点からみた貧困·家族·子ども=21
第I部 日本における子どもの貧困
第1章 児童扶養手当の支払期月と母子世帯の家計―年三回の手当支払で所得保障機能は十全に果たせるか / 藤原千沙=31
一. 子どものいる世帯への手当はいつどのように支払われるか=31
二. 児童扶養手当の制度概要と受給者の現状=33
三. 母子世帯の家計状況=43
四. 児童扶養手当の支払期月と家計変動=49
五. 児童扶養手当は所得保障か―結びにかえて=56
第2章 子どもの貧困から見た「子ども·若者支援」 / 岩田美香=61
一. 洋子の終わらない就活=61
二. 三重の不利=64
三. 若者支援·キャリア教育と求められる能力=67
四. 貧困にある子どもたちにとっての働くことと教育=74
第3章 障害のある若者と貧困―ライフコースの視点から / 新藤こずえ=79
一. 貧困とディスアビリティ=79
二. 子ども期における家族の脆弱性=85
三. 青年期における職業教育と勞働=90
四. 障害のある若者の福祉·教育·勞働とライフコース=96
コラム1. 在日フィリピン人母子世帯の貧困 / 髙谷幸=106
コラム2. 日本で生活する中国人の子どもと貧困―教育問題を中心に / 鍛治致=109
第II部 諸外国における子どもの貧困
第4章 フランスにおける子どもの貧困の問題―社会背景と再分配政策 / 宮島喬=113
一. 平等神話と子ども=113
二. 人口政策と子どもへの視線=116
三. 低成長, 失業と貧困問題の浮上=120
四. 貧困層はどう分布しているか=122
五. 「子どもの貧困」への着目=125
六. 家族の諸タイプと貧困―マイノリティの子どもたち=127
七. 教育の平等, 教育による選別=131
八. 文化を前にしての不平等=133
結論=136
第5章 イギリスにおける福祉改革と子どもの貧困―「第三の道」と社会的投資アプローチ / 原伸子=141
一. 戦後イギリスの保育政策=141
二. 「ニューレイバー」による保育政策と子どもの貧困対策=146
三. 「ニューレイバー」における政策の「変化」と「継続」=152
おわりに=160
第6章 アメリカにおける福祉改革と子どもの貧困―不可視と包摂 / シャロン·ヘイズ=169
はしがき=169
一. 不可視であること=172
二. ドミノ効果=175
三. 不意に襲った悲劇=182
四. メンタルヘルスの問題=188
五. 身体的障害=196
六. 福祉「依存」の問題=207
七. 温室と不完全なメリトクラシー=216
コラム3. 子どもの国際移動と人権―アジアからの国際養子をめぐって / 芝真里=227
コラム4. 子どもの債務勞働―ILO報告とアフガニスタンの事例 / 川崎暁子=230
第III部 歷史のなかの子どもの貧困
第7章 近代日本の児童勞働―年少勞働者の保護と供給をめぐって / 榎一江=235
はじめに=235
一. 工場で働く子どもたち=237
二. 女工供給事業―女工保護組合から職業紹介所へ=243
おわりに=253
第8章 戦争と国際結婚―終戦後の日蘭カップルを事例に / 江沢あや=261
一. 戦争と子どもの福祉=261
二. 日本による占領下の(旧)オランダ領東インド=262
三. 出会い―蘭印系の女性たちと, 日本人のパートナーたち=265
四. 引き揚げ―日本の立場から=269
五. オランダの立場から―国際結婚と国籍法=273
六. 女性たちの声=276
結論=278
第9章 子どもの貧困と勞働に関する一考察―丸岡秀子の経験と思索からの試論 / 松尾純子=283
一. 「周縁」からの異議申し立て=283
二. 「日本農村婦人問題」研究者としての丸岡秀子が見た子どもの貧困と勞働=285
三. 『知られざる手紙』に見られる子どもと丸岡の勞働観=289
四. (勞働)からの架橋―結びにかえて=302
コラム5. ロンドン捨て子病院の子どもたち / 舩木恵子=311
コラム6. 『資本論』における「児童勞働」 / 前原直子=314
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