일문목차
はじめに=i
第1部 ソマティック心理学の概要
第1章 ソマティック心理学とは何か=4
1. 西洋版「身心一如」の心理学=4
EABP, USABPによる定義=7
日本とソマティック心理学=8
2. 心身二元論から一元論へ=10
1) 心身一元論とデカルト=10
2) 一元論の復活と心身統合への潮流=12
3. ソマティック心理学·心理療法の基本姿勢=13
1) 人間の本性についての統一場理論を模索…コードウェル=13
2) 体験的な方法によって無意識にアクセス…クルツ=14
4. ソマティック系アプローチと「触れること」=15
1) ソマティック心理学とソマティックスの違い=15
2) タッチを巡る心理療法と手技療法のスタンス=17
タブー視された身体接触=17
触れることの重要性=20
5. ソマティック心理学の三つの顔=21
三つの人称からソマティック心理学が貢献できること=25
第2章 ソマティック心理学の系譜=26
1. 身体性をめぐる近代心理学史―フロイト, ユング, ライヒたちの貢献=26
1) フロイト以前 : 精神医学の源流=26
2) ジャネ : 忘れられたフロイトのライバル=27
3) フロイト : 意識の考古学者=28
4) ユング : 魂の考古学者=31
ユングと心身スぺクトル=32
ユングの類心的情動説=34
「ディオニュソス的」と「アポロ的」=34
コラム ユングの全体性のモデルとマンダラ=35
5) グロデック : 心身医学の父, 「エス」の発見者=38
コラム グロデックとの対話=40
6) フェレンツィ : フロイトの愛弟子=41
対象関係論への影響=42
7) ランク : フロイトのもう一人の愛弟子=44
コラム 胎児が体験する四段階の出産プロセス=46
8) ライヒ : ソマティック心理学の父=47
筋肉の鎧とヴェジトセラピー=48
ライヒと社会変革=49
2. ソマティック心理学の形成―ライヒ以後=52
1) 第二世代(1950年代-1970年代)=52
バイオエナジェティックスの強さと弱さ=52
コラム ローエンの5つの性格構造=55
ケルマンのフォーマティヴ心理学=56
コラム 胎生学と三つのタイプ=58
生命の流れ(ライフ·ストリーム)の統合 : バイオシンセシス=59
体験主義とソマティック心理学の停滞=63
2) 第三世代(1970年代後半-1990年代)=63
3) 第四世代(1990年代以降) : ソマティック心理学の新たな潮流=64
第3章 ソマティック心理学と関連分野=65
1. 人間性心理学との関連=65
1) パールズとゲシュタルト療法=65
2) ロジャーズと身体性=66
3) ジェンドリンとフォーカシング=67
コラム フォーカシングのエクササイズ=68
2. ユング心理学との関連=69
ミンデル, ウッドマン, ヒルマン=69
無意識と対話する「能動的想像法」=70
3. トランスパーソナル心理学との関連=71
4. マインドフルネスとの関連=72
受容的アプローチの隆盛=72
フロイトとマインドフルネス=73
人間性心理学とマンドフルネス : プレゼンスとロジャーズ=74
マインドフルネスと認知行動療法(第三世代)=75
マインドフルネスとラヴィング·プレゼンス(ハコミ·メソッド)=76
5. トラウマ研究との関連=77
6. 哲学との関連=78
現象学 : フッサールとメルロ=ポンティ=78
身体化の基礎概念 : 身体図式(運動性)と身体イメージ(境界性)=81
7. 精神神経免疫学·統合医療との関連=82
8. スピリチュアリティとの関連=84
サトル·エネルギーと直観医療=84
密教·禅と身心一如=85
9. ジェンダーとソマティック心理学=87
男性性と女性性=87
原初の女性性「黒聖母」の見直し=88
二つのテクノロジーの統合=89
ジェンダーとソマティックス=90
第2部 ソマティック心理学の科学的基盤
第4章 リソース1 : 意識と感情の科学=94
1. 現代の意識科学の黎明=94
2. 意識とは何か=96
1) 現代の学者の見解=96
2) エーデルマンの神経結合と意識の関係性の仮説=98
神経ダーウィニズム=98
ダイナミック·コア仮説=99
3. 感情(情動)の心理学の誕生=99
情動と無意識=100
4. 情動のプロセスを巡る歷史的論争=101
1) 情動の抹消起源説 : ジェームズ=ランゲ説=101
2) 情動の中枢説 : キャノン=バード説=102
3) 情動の回路=102
4) 情動認知説1(情動の二要因説) : シャクター=シンガー説=103
5) 情動認知説2 : アーノルドの評価理論=104
6) ラザルスの認知先行説=104
7) ザイアンスの情動先行理論=105
5. 現代の情動―身体理論=106
1) ルドゥーの感情脳と感情二経路説=106
2) ダマジオのソマティック·マーカー仮説=108
コラム 脳の損傷で人格が変わった=109
3) スターンの情動理論=111
生気情動の特性=113
6. 基本情動と心理進化論=117
1) ダーウィン : 感情(情動)研究の先駆者=117
2) トムキンスの情動理論(アフェクト·セオリー)=118
情動と欲動は別の体系=119
3) エクマンとFACS=121
4) プルチックの情動の心理進化理論=122
5) その他の基本情動説とフロー理論=124
第5章 リソース2 : 情動と関係性の諸理論=129
1. ものまねと情動の伝染=129
情動の伝染=131
2. ミラーニューロンと共感=132
3. アタッチメント理論の新展開=134
ストレス, そして脳のプルーニングと可塑性=136
プルーニング=137
アタッチメントによって発達する脳=139
右脳とアタッチメント=140
アタッチメント理論と心理療法=141
4. 自己概念の発達モデル=143
スターンの4つの自己感=144
5. 社会関与と防衛行動の理論―ポリヴェイガル理論=146
第一段階 : 極度の副交感的な状態(不動化)=149
第二段階 : 交感神経的覚醒反応(動態化) : 闘争-逃走反応=150
第三段階 : 社会関与システム=150
5つのステップ=151
コラム チャウシェスクの子どもたち=153
第6章 リソース3 : 21世紀の心理生物学=155
1. 生物学と心理学の交流=155
1) 二つの探究に揺れ動くフロイト=155
2) 統合システムとしての人体=156
二つの「脳の三重構造」とは=157
三つの「身体的な多重コミュニケーション·システム」とは=157
2. 神経システムと脳の構造=159
1) シナプス結合 : 神経の可塑性=159
2) 分割脳と脳梁=159
3) 「ミクロ」な脳の三層構造=160
3. 「マクロ」な脳の三層構造=162
1) 第二の脳 : 腸=163
2) 第三の脳A : 心臓=165
3) 第三の脳B : 皮膚=165
4. 心と流動性の身体シズテム=167
5. 「触れること」の心理生物学=170
1) 身体接触とオキシトシン=171
2) タッチと皮膚と人間の発達=177
3) タッチと統合医療=178
6. 動作と記憶·共鳴·進化=182
1) 動作と記憶システム=182
2) 動作による社会性の構築=183
3) 40ヘルツ振動と意識の統合=184
4) 動作による意識の進化=185
第3部 ソマティック心理学の諸領域とアプローチ
第7章 ソマティックス(ボディワーク)―身体技法の諸相=190
1. ソマティックスとは何か=190
2. ソマティックスの歷史=192
1) 近代前史(19世紀前後) : ジムナスティック時代―スウェーデン体操 VS. ドイツ体操=192
スウェーデン体操とスウェーデン·マッサージ=193
ドイツ体操=193
コラム ソマティックス, ボディワーク, マッサージの違い=194
「ドイツ体操の父」と称されるヤーン=196
2) 黎明期(19世紀末~20世紀前半)―世紀末ウィーン文化からワイマール文化の時代の心身論=196
ジムナスティックからワンダーフォーゲルへ=197
身体の気づきと限界 : エルザ·ギンドラーの神話と系譜=198
ギンドラー·ワークの影響=199
ボディワークの長所と短所=200
3) エサレンの半世紀(20世紀後半から21世紀初頭)―人間性回復運動(1960-70年代)=201
3. ソマティック·スペクトル=202
4. 身体的構造·機能に重点を置くメソッド=204
1) ロルフィング : 筋膜に働きかける=204
2) アレクサンダー·テクニーク : 脊椎に働きかける=204
3) フェルデンクライス·メソッド : 新たな神経回路形成に働きかける=206
フェルデンクライス·メソッドの背景理論=208
意識の覚醒に導く4つの要素=209
ソマティック·エデュケーション=210
4) コーエンとボディーマインド·センタリング=210
「感じること」の身体面と感情面=211
コラム フェルデンクライスと野口晴哉=212
タッチとBMC=214
動作パターンについて : 4つの基本形=215
5. 体験に重点を置くメソッド=217
1) センサリー·アウェアネス : 日常生活でより意識的になる=217
コラム BMCの発達動作の基本10パターン一覧=218
2) ローゼン·メソッド : 筋肉を通して感情に働きかける=220
ローゼン·メソッドの基本=221
統合的なアプローチを=224
第8章 ダンス·ムーヴメント―動くものとしての身体を知る=225
1. ダンス·ムーヴメント療法とは何か=225
2. 動作(ムーヴメント)の基礎理論=228
1) ダーウィンの身体動作理論=228
2) ラバンの動作分析理論=229
エフォート理論=230
シェイプ理論=231
空間調和法=232
ラバノーテーション=232
動作分析の応用例=233
コーエンと四肢動作の相関性=234
3. さまざまなダンス·ムーヴメント手法=235
二つの潮流 : 米国の東海岸と西海岸=237
1) エヴァンのダンス療法=237
2) その他のダンスセラピスト=240
3) オーセンティック·ムーヴメント=242
アドラーによる5つの治療プロセス : ムーヴメント療法と心理療法の比較=244
4) ハープリンとタマルパ研究所=246
コラム
シークエンス1. 変容のダンス(生に向かっての動き)=247
シークエンス2. 呼吸瞑想への導入=248
シークエンス3. ビジュアル誘導と絵(生命力によって)=248
5) ロスとファイヴリズム : 5つの音楽で心身を統合=250
6) コントラッドとコンティニュアム : 流動体としての人間性の回復=251
4. 生命のダンス「ビオダンサ」=252
1) ビオダンサ(生命のダンス)とは何か=252
2) ビオダンサの基本構造と特徴=253
3) 他のワークとの関連=255
サイコドラマとの関連=255
エンカウンター·グループとの関連=258
ラバンの動作分析理論との関連=261
4) ビオダンサの社会的側面と課題=261
ダンスセラピーを受けるに当たって=262
第9章 最新ソマティック心理療法―PTSDとトラウマからの回復=264
1. PTSDとは何か=264
2. トラウマのメカニズム=265
防衛システム : HPA軸=265
3. 記憶と情動の科学=268
顕在記憶と潜在記憶=268
身体記憶と脳=270
扁桃体と海馬 : 情動と記憶に関する脳内器官=270
感情の知性=272
コラム チョウチラのスクールバス誘拐事件=274
4. トラウマのタイプを見分ける=275
5. トラウマ療法の「常識」=277
1) 安全なトラウマ療法のための10の基本=278
2) 二つの「前提」と二つの「対応」=279
3) セルフ·ヘルプのための8つの鍵=282
6. さまざまなソマティック心理療法(SE, SP, EMDR)=288
1) リヴァインのソマティック·エクスペリエンス=288
トラウマを癒すための4つのグループと12のフェーズ=290
2) オグデンのセンサリー·モーター心理療法=293
コラム 「許容の窓」 : 三つの覚醒ゾーンとポリヴェイガル理論=297
セラピストの役割=298
治療における身体の使用の三段階=302
3) 眼球運動による脱感作と再処理法(EMDR)=303
EMDRの8フェーズの治療アプローチ=304
トラウマからの変容 : 外傷後成長(PTG)=305
第4部 ソマティック心理学の可能性
第10章 「私たち」という奇跡の場をつくるメソッド=310
1. ハコミ·メソッドの変容=311
1) 二つのハコミとメソッドの構成要素=312
2) ハコミ·メソッドの二つの変容=313
① 第一の変容 : 「マインドフルネス」の気づき=313
② マインドフルネスとノン·バイオレンスの結婚=314
③ 「触媒」としてのノン·バイオレンス=315
④ 第二の変容「ラヴィング·プレゼンス」の存在=316
3) 一人称のセラピーから二人称のセラピーへ=318
2. ローゼン·メソッドと存在感=319
1) シンプルなタッチ=320
2) 施術者とプレゼンス=321
3) 直感から直観へ=323
3. 「癒しの関係性」を探る―ハコミとローゼンの比較=323
1) 二人称の場でのコンタクト=324
2) 「エスカレーター」としての心身アプローチ=327
3) 臨床における二つの二人称の統合の必要性=328
第11章 さらなる成長へのインテグラル·セラピー=331
1. インテグラル理論とソマティック心理学=331
2. 5つの要素から心身統合段階を探る=333
1) 意識段階(レベル/ステージ)=333
ケンタウロス段階の心身統合=333
退行(リグレッション)の意義=334
ミノタウローケンタウロス·プロセス(MCP)=337
2) 四象限(クワドラント)=340
ブーバーによる関係性における意識段階=342
「高位の経路」と「低位の経路」=344
脳細胞の創生(ニューロ·ジェネシス)=345
3) 発達ライン=347
4) 類型(タイプ)=349
5) 意識状態(ステート)=350
ビオダンサにおける退行と変容=351
3. 究極的統合へのヴィジョン=354
おわりに=357
引用·参考文献=364
索引=375