일문목차
序章 本書の背景と目的=11
第I部 沖縄の出生力転換を理解する理論と方法
第1章 沖縄の出生力転換を捉える理論的枠組み―ジェンダーの視点から出生力を歷史化する=30
はじめに=30
1. 分析概念としてのジェンダーとその深化=31
2. 出生力転換の人口理論とその限界=35
(1) 人口転換理論―古典的人口転換理論とポスト古典派出生力転換理論=36
(2) 出生力の人口理論の限界と課題=40
3. 沖縄の出生力転換を分析する理論的枠組み=43
(1) 出生力から生殖へ―出生力要因のジェンダー分析にむけて=43
(2) 出生力の歷史化と女性の生殖経験の中心化=47
(3) 本研究の分析枠組み=49
おわりに=52
第2章 沖縄の出生力転換をジェンダーの視点から調査する―出生力の歷史化と女性の生殖経験の中心化=56
はじめに=56
1. 人口学における調査方法の批判的検討=56
2. 本書における調査研究の方法=60
(1) A=国際社会·国家·地域社会の水準=62
(2) B=家族·女性の日常的な経験世界の水準=66
3. 調査対象の女性たち―生殖の行為主体のプロフィール=70
(1) 調査対象者の基本属性=71
(2) 調査対象者のライフサイクルとコーホート間比較=88
第II部 米軍統治と沖縄の生殖をめぐるポリティクス
第3章 戦後沖縄の出生力転換と女性をとりまく社会構造=96
はじめに=96
1. 沖縄の人口転換=97
(1) 総人口の推移=97
(2) 人口転換の動向=100
2. 女性をとりまく文化と社会経済の状況=110
(1) トートーメー継承と男児出産―家父長制的文化と法制度=110
(2) 女性をとりまく社会経済状況=113
3. 少産動機をもつ女性たちとその増加=118
(1) 女性の社会経済状況と出生児数=118
(2) 女性の社会経済状況と理想の子ども数=122
おわりに=124
第4章 人口と中絶のポリティクス―一九五〇年代沖縄の「人口問題」と優生保護法をめぐる攻防=128
はじめに=128
1. 沖縄人口の「問題化」=129
(1) 琉球政府の「人口問題」認識―近代化を阻害する「過剰人口」=129
(2) USCARの「人口問題」認識―軍政安定を脅かす「過剰勞働力」=135
2. 琉球政府による優生保護法の立法化=137
(1) 表向きのレトリック―「母体保護」のための受胎調節の普及=138
(2) 隠されたロジック―人口管理策としての中絶の合法化=139
3. USCARによる優生保護法の「廃止」=142
(1) 優生保護法「廃止」の公式見解=144
(2) 優生保護法「廃止」の真なる争点―出生抑制をめぐる「中立性」とその意味=145
おわりに=149
第5章 冷戦と沖縄の家族計劃―一九六〇年代沖縄の生殖をめぐるポリティクス=155
はじめに=155
1. 氾濫するヤミ中絶=156
(1) 避妊普及の「遅れ」―繰り返される出産, ヤミ中絶, そして不妊手術=156
(2) 米軍と望まない妊娠=161
(3) 公然の事実としてのヤミ中絶―「堕胎児焼却事件」と有名無実化した生殖管理政策=163
2. 助産婦の避妊普及交渉から沖縄家族計劃協会の設立へ=164
(1) 助産婦とIPPFとの接触―沖縄家族計劃協会の設立=164
(2) 産児調節から家族計劃へ=171
(3) 沖縄家族計劃協会のIPPF加盟とその背景=172
3. 交渉される家族計劃=176
(1) 逡巡するUSCARの「中立性」=176
(2) 家族計劃に交差する論理=179
おわりに=182
第6章 ヤミ中絶から避妊へ―家族計劃普及活動と出生抑制手段の転換=187
はじめに=187
1. 出生抑制手段とその転換=188
2. 家族計劃の普及と避妊の知識/手段の伝播=191
(1) 家族計劃理念の普及と避妊知識の伝播=191
(2) 沖縄家族計劃協会と助産婦たちの避妊普及活動=193
3. 出生抑制と女性の社会経済的地位=204
(1) 学歴別の避妊·中絶の実施状況=204
(2) 職業別の避妊·中絶の実施状況=207
おわりに=208
第III部 女たちの人生と生殖をめぐる家父長制的交渉
第7章 教育と就労のライフコース―その多様性/蛇行性と女性の意志=214
はじめに=214
1. 教育と就労のライフコースとその多様性=216
(1) 教育と就労のライフコース=216
(2) 教育と就労の経験は定位家族の状況とどのように関係しているのか=217
2. 進学の意味づけと教育·就労の経験=220
(1) 進学の意識の分類=220
(2) 進学の意識と教育·就労のライフコースとの関係性=221
3. 働くことへの評価と進学·就職の経験=236
(1) 働くことへの評価の分類=237
(2) 就労の評価と教育·就労のライフコース=237
おわりに=246
第8章 結婚の経験と動機―晩婚化と戀愛結婚の主流化=249
はじめに=249
1. 結婚の経験=250
(1) 調査対象者の結婚の経験とその特徴=250
(2) 結婚の経験の分類=251
(3) 結婚の経験と教育·就労のライフコース, 兩親の有無=252
2. 結婚の動機=253
(1) 結婚の動機の分類=253
(2) 結婚の動機と進学·就職のライフコース, 兩親の有無=254
3. 結婚の経験と動機の関係性を分析する=256
(1) 結婚の動機と経験の関係の量的把握=256
(2) 結婚の経験と動機との関係性の質的分析=257
おわりに=273
第9章 子どもを産むこと/もう産まないということ―生殖をめぐる女性の交渉と経験=276
はじめに=276
1. 生殖の経験とそれまでのライフコース=277
(1) 生殖の経験と教育·就労のライフコース, 結婚の経験, 夫の地位=277
(2) 生殖の意思決定をめぐる問い=280
2. 生殖をめぐる女性の動機と経験①―「子どもを産む」ということ=281
(1) 「子どもを産む」動機の分類=281
(2) 「子どもを産む」動機と女性のライフコース, 夫の地位=282
(3) 「子どもを産む」動機の質的分析―男児願望と子ども願望=283
3. 生殖をめぐる女性の動機と経験②―「もうこれ以上子どもを産まない」ということ=294
(1) 「もうこれ以上子どもを産まない」動機の分類=294
(2) 「もうこれ以上子どもを産まない」動機と教育·就労, 生殖の経験=295
(3) 「もうこれ以上子どもを産まない」動機の質的分析―兩立の困難さと子どものため=296
(4) 出生抑制の「選択」を実現する手段と意思決定=300
おわりに=305
第10章 ジェンダー化された育児の場―女性の「連帯」と男性の「主体的無関心」=308
はじめに=308
1. ジェンダー化された育児の場=309
(1) 育児支援の量的把握=309
(2) 「主体的に無関心」な夫たち=312
2. 血縁の女性が紡ぐ育児―世代を超えた女性の「連帯」=314
3. 子守りを雇うということ―世代と階層を超えたもう一つの「連帯」=317
(1) 子守りを雇う女性たち=319
(2) 子守りとして雇われる女性たち=322
おわりに=324
終章=327
引用·参考文献=343
あとがき=373
付録1. インタビュー·ガイド=i
付録2. 調査対象女性の属性とプロフィール=ii