일문목차
はしがき=3
序章 アジア太平洋時代におけるTPPの政治と経済=11
はじめに―状況と課題―=12
1. TPP問題の経過=13
小国からはじまったTPP(P4)=13
親米経済圏TPPへの大化け=14
2. TPPの政治学―アジア太平洋における米中対立時代―=17
米中対立時代の表面化=17
TPPと日米安保は一体か=20
3. TPPの経済学―新自由主義的「親米経済圏」の構築=22
アジア太平洋地域のアメリカ化=22
日本財界にとってのTPP=24
4. アメリカ金融資本主義の狙い=29
金融市場のアメリカ化=29
ゆうちょ銀行·かんぽ生命·共済=31
日本の金融保険市場と共済制度=33
5. TPPと東日本大震災, 農政=35
国家安全保障と災害資本主義=35
TPPのためのウルトラ構造政策=38
6. まとめと課題=40
第1章 アメリカはTPPで何を狙うか=45
はじめに―本章の課題―=46
1. アメリカがNAFTAで獲得した投資の自由化と権益保護=46
最恵国待遇, 内国民待遇, 市場アクセス=47
透明性, 公正衡平待遇, 収用と補償=48
投資家国家間紛争解決=49
NAFTAにおけるISD条項による紛争解決状況=51
2. NAFTAからTPPへ=52
NAFTAからTPPへ=52
TPPと関税撤廃=54
アメリカはなぜ日本を引き込むのか=55
3. TPPの対日ターゲット=58
透明性の確保=60
農産物·食品類の安全性基準緩和と表示義務廃止=60
「新薬」高価格販売の制度的保証=62
医療の規制緩和=63
国·自治体による公共事業や物品·サービス発注への外資企業参入緩和=65
勞働規制の緩和=67
第2章 日本経済·国民生活をめぐるTPPの基本争点=75
はじめに―本章の課題―=76
1. 「TPPは輸出立国日本にとって不可缺」か=76
「TPP問題は輸出立国日本の国益vs農業」か=76
「TPPはアジアの成長を取り込み, 輸出を増やす」か=78
仮に輸出が増えたとして勤労国民は豊かになるか=79
2. 「日本の国内市場は縮小するから投資立国を目指すべき」か=81
「デフレや人口減で国内市場が縮小」しているのはなぜか=81
TPP参加で海外投資とその収益を増やすことが「国民益」か=83
「海外投資収益を増やさないと国債価格が暴落する」か=87
それでも財界がTPPに固執するのはなぜか=89
3. 日本農業は「鎖国」「過保護」か=89
「日本農業は過保護だったから自給率が低下した」のか=89
日本の農産物市場はすでに開放されており, 「鎖国」などではない=91
日本農業は国内農業政策上も「過保護」などされていない=93
4. 「日本農業をTPPにさらしても大丈夫」か=95
日本農業をTPPにさらしたらどうなるか=95
所得補償と構造改革でTPP参加と農業存続が「兩立」できるか=97
5. TPPをはねのけ, 安心·安全の日本経済再生のために=99
第3章 ゼロ関税ショックとの戦い 北海道農業=105
1. なぜ北海道はTPPに反対しているのか=106
2. TPPは関税撤廃の例外を認めているか=109
P4協定の関税撤廃規定=109
TPPの関税撤廃交渉=112
日本の交渉姿勢=114
当てにならない国会決議=115
3. 農業対策で北海道農業は守れるか=116
農業対策の「嘘」=116
農業保護の仕組み=118
TPPで必要な国内助成=120
食品産業からも上がる反対の声=121
関税の必要性=123
4. オール北海道でTPPに反対する=124
農業への影響試算=124
地域別試算の公表=125
オール北海道の取り組み=125
地域共闘体制の構築=126
農業分野以外の影響試算=128
条例の抵触も懸念=129
オール北海道の迎撃体制=130
5. 結びに代えて―TPP反対運動の展望=132
第4章 TPPを先取りする米韓FTA=137
1. 米韓同盟と米韓FTA=138
2. 経済構造と米韓FTA=139
IMFコンディショナリティー下の韓国経済=139
韓国のFTA戦略=143
米韓FTAの経済的要因=144
3. 米韓FTAの全体像=146
交渉プロセス=146
協定内容=147
4. 米韓FTAと韓国農業=157
農産物に関する協定内容=157
米韓FTAによる農業への影響豫測=158
米韓FTAの農業対策=160
5. 米韓FTAによる韓国経済·農業の検証=163
米韓FTAと韓国経済の行方=163
米韓FTAと韓国農業の行方=169
6. まとめ=175
あとがき=179