일문목차
増補版への序=i
はじめに=ii
引用略号一覧=x
第一章 ロールズ革命―何が新しいのか?=5
一. J·S·ミルの『自由論』以来の……=6
二. 「社会契約論」の文脈で―「高度の抽象化」とは何を意味するのか?=12
三. 「社会的選択理論」の文脈で―「拡張された共感」?=56
第二章 『正義の理論』から『政治的リベラリズム』へ―ロールズは転向したのか?=77
一. 何が, なぜ変わったのか?=82
二. 何が変わらなかったのか?=123
(一) 「合理的」(rational)と「道理的」(reasonable)=124
(二) 「道徳的」(moral)と「政治的」(political)=133
(三) 原初状態, 無知のヴェール, 手続的正義=143
第二章補論 R·ローティのロールズ解釈=167
第三章 ロールズ政治哲学の基本構造―何が, どうカント的なのか?=173
一. ロールズ正義論の分析論的考察=175
(一) 反照的均衡=175
(二) 構成主義=182
二. ロールズ正義論の弁証論的考察=219
(一) 「人格の区別」に関するアンチノミー=220
(二) 「方法論」に関するアンチノミー=266
(三) 「手続的正義」に関するアンチノミー=270
(四) 「道徳的価値」に関するアンチノミー=278
第四章 ロールズとの対話―何が問題とされたのか?=315
一. アローと向き合う=316
二. ノージックと向き合う=337
(一) 正義即ち社会の原理?=338
(二) 自由はパタンを崩壊させる?=343
三. ハートと向き合う=359
終章 ロールズ正義論の行方=381
付章一. 『正義の理論』改訂版(一九九九年)―回顧的ロールズ論=389
一. 不可解な出来事―下衆の勘ぐりを交えて=389
二. 二五年前のロールズ―修正主義の始まり=392
(一) 二つの修正主義=393
(二) 架空版『正義の理論』=402
付章二. 『諸国民の法―「公共的理性の観念·再考」とともに』(一九九九年)―R·ローティへの急接近=409
一. 「公共的理性」とは何か?=410
(一) 政治的リベラル, 即ちスキゾフレニック·リベラル=411
(二) 複数のリベラリズム―リベラリズムのコア=417
二. 「諸国民の法」―国際的正義論=424
(一) 「手の届く範囲で普遍的」(universal in its reach)=425
(二) 「手の届く範囲」の限界的周辺=443
(三) 「手の届く範囲」の外=448
三. 小括=452
あとがき=461
増補版あとがき=463
参考文献=9
索引=1