일문목차
はしがき=iii
凡例=xvi
序章 近代天皇制硏究の現代的意義をめぐって=1
はじめに=1
一. 天皇制硏究の成立=4
二. 戰後の天皇制―象徵天皇制の現在=7
三. 近代天皇制硏究の方向―現代的意義をもとめて=14
第I部 日本ナショナリズムの特質と國民國家
第1章 近代日本における「民族」觀念の形成―國民·臣民·民族=24
はじめに=24
一. 「民族」の不在と國民形成の課題=26
二. 「民族」觀念の成立と穗積憲法學=30
おわりに=38
第2章 歐化主義ナショナリズムの一形態―德富蘇峰の變遷から=44
はじめに=44
一. 平民主義者德富蘇峰におけるナショナリズム=46
二. 德富蘇峰の「轉向」=48
三. 文明の帝國主義=51
四. 孤立のナショナリズムへ=55
五. 天皇主義と「亞細亞モンロ-主義」のナショナリズム=58
おわりに=62
補論 日本型國民國家と近代天皇制=66
一. 日本型國民國家という提起=67
二. 國民國家論の方法的問題点=74
第II部 近代天皇制の政治構造把握への基礎視角
第3章 近代天皇制國家試論=88
一. 課題と視角=88
二. 天皇制國家の統治樣式=93
三. 天皇制國家の政治レジ-ム=105
結びにかえて―天皇大權と元老·宮中グル-プ=117
第4章 近代天皇制國家の基礎的社會關係の變容―行政支配と村落構造=126
はじめに=126
一. 地方改良運動期行政村の變容=129
二. 部落有林野統一·入會權處分問題の展開―自然村の物的基盤の衰退=145
三. 第一次世界大戰以降の村政機構=159
四. 村政擔當層の性格と變化の限界=171
五. 內川小作農組合と部落體制の變容=182
第III部 日本型立憲君主制と天皇
第5章 日本近現代史のなかの昭和天皇=204
一. 昭和天皇像の再檢證=204
二. 近代の天皇制論=206
三. 近年の天皇制の硏究狀況=208
四. 近現代天皇制の定義をめぐる問題=211
五. 戰後の象徵天皇制=213
第6章 昭和天皇の戰爭責任の論じ方をめぐって=216
一. 前提―戰爭責任の諸範疇=216
二. 硏究の進展のもたらしたもの=218
三. 昭和天皇の行動樣式―機會主義への歸結=221
四. 政治責任の論じ方=224
第7章 「新しい」伊藤博文像の問題点―日本型立憲制の把握をめぐって=230
はじめに=230
一. 憲法危機を阻止した政治指導者という伊藤博文像=231
二. 「憲法危機」は本當に存在したのか=234
三. 實證的歷史記述を裝った伊藤博文像の破綻=238
四. 伊藤博文の憲政受容の特質=240
結びにかえて―伊藤博文と韓國倂合問題=244
第8章 明治憲法下の天皇の權力をいかに理解するか―伊藤之雄氏の特異な「立憲君主制」論批判=249
一. 批判·論爭でわきまえるべき學問的作法=250
二. イギリス立憲君主制と近代天皇制の相違―法治主義への無關心と似非實證的論法による混迷=254
三. 田中內閣總辭職事件をめぐ一面的な解釋―天皇の法的地位による問題の等閑視=260
第9章 日本型立憲君主制と昭和天皇―田中義一首相叱責·內閣總辭職事件=269
一. 問題の所在=269
二. 昭和天皇の政治關與(介入)の性格と首相不信任の論理=272
三. 田中首相·白川義則陸相の滿州事件上奏と昭和天皇による問責=281
おわりに=296
初出一覽=309
あとがき=311