일문목차
第I部 世界經濟危機はなぜ起こり, どう續いているか
第1章 現代の恐慌の特徵を考える―通貨制度の變遷を軸として / 松本朗
はじめに=21
1. 2008年恐慌の特殊性を理解するために―「百年に一度」の意味するところ=22
(1) 周期的經濟變動が觀測された時代―第二次大戰前の金本位制=22
(2) 現代經濟における景氣變動はどのように特徵づけられるだろうか―管理通貨制と物價變動=24
2. 08年恐慌の特徵と原因とを考えてみよう―何が「過剩生産恐慌」を引き起こしたのだろうか=26
(1) 今次不況の特徵―その中心的な課題は何か=26
(2) 先進國經濟の停滯傾向―物價はなぜ下落したのか=27
(3) 經濟の停滯傾向の要因は何か=29
(4) バブル經濟化と格差の擴大=32
3. 08年恐慌と國際通貨制度の役割―80年代後半の世界經濟, バブルの時代=34
おわりに=36
第2章 2008年アメリカのバブル經濟循環の崩壞 / 中本悟
はじめに=39
1. ITバブルから住宅バブルへ=40
2. 住宅ロ-ンの重層的證券化とバブル經濟循環=43
3. バブル經濟循環の破綻と連鎖的金融危機=46
4. 金融·經濟危機對策と景氣回復の焦点=48
おわりに=52
第3章 國際的過剩貨幣資本と世界金融經濟危機 / 德永潤二
はじめに=55
1. 米國の國際收支赤字の擴大と過剩ドル=55
2. オフショア金融センタ-と過剩ドルの急膨張=58
3. 國際的過剩貨幣資本とグロ-バルな「經濟の金融化」現象=59
4. 米國への國際的過剩貨幣資本の大規模な流入=61
おわりに=63
第4章 國際金融危機における過剩な貨幣資本蓄積の原理的考察―擬制資本運動と國際通貨國特權との關連で / 吉田眞廣
はじめに=67
1. 利子生み資本と擬制資本における資本運動の架空性=68
(1) 利子生み資本運動の架空性=68
(2) 利付き證券·擬制資本證券, またその架空性の展開=69
(3) 資本蓄積の過剩と貨幣資本蓄積の過剩=70
2. 銀行による貨幣資本の供給と過剩な貨幣資本=71
(1) 利子生み資本とのしての銀行とその信用の投下部面=71
(2) 內生的信用供與と擬制資本=72
(3) 金融危機と銀行の信用供與=74
3. 今日の利子生み資本運動の架空性擴大と過剩な貨幣資本=77
(1) 市場型間接金融と架空性の深化と擴大=77
(2) サブプライム關連證券の再證券化と架空性の增大=78
4. 過剩な貨幣資本運動の國際的展開=79
(1) 過剩な資本と過剩な貨幣資本の世界的展開=79
(2) 國際通貨國の證券市場の擴大と國際通貨國特權=81
(3) 國際通貨國における過剩な貨弊資本=83
おわりに=84
第5章 金融危機から經濟危機へ―日·米·アジア貿易の經路による波及 / 秋山誠一
はじめに=87
1. 過剩生産の處理形態の變化=88
2. アメリカの經濟構造の變化と貿易收支の赤字=89
3. アメリカの信用膨張と輸入增大=90
4. 日本の特化型貿易構造と國內消費=92
おわりに=96
第II部 マルクス經濟學の優位性―近代經濟學との對峙
第6章 『資本論』と『帝國主義論』で解決濟みの今次經濟危機 / 大西廣
はじめに=101
1. アメリカ時代の終焉=世界の重心移動としての今次經濟危機=102
(1) ポイントを衝けていない巷の解說=102
(2) レ-ニン『帝國主義論』の先發國衰退論=103
2. より根本的な資本主義の長期停滯論=105
(1) 資本主義の長期法則としての利潤率の長期低落傾向=105
(2) 長期停滯論からゼロ成長論へ=107
(3) ゼロ成長經濟に社會の全構造を調整する必要=109
3. マルクス「生産的勞動論」は金融肥大化への批判=111
(1) 「ものづくり」を輕視した近代經濟學=111
(2) 金融部門の役割と限界=113
おわりに=114
第7章 經濟危機をめぐる歐米マルカス派―近代經濟學批判から政治經濟學の深化へ / 塚本恭章
1. 危機=岐路のなかの經濟學=117
2. スウィ-ジ-, ドッブのケインズ批判=118
3. 歐米マルクス派による近代經濟學批判=121
4. 近代經濟學批判から經濟危機の分析へ=123
5. 政治經濟學の深化にむけて=125
第8章 危機を招いた近代經濟學とは何か―批判の對象と方法 / 伊藤國彦
はじめに=131
1. 市場原理主義の經濟學の擡頭=133
2. 1990年代以降の近代經濟學の變化=135
3. 近代經濟學の議論のわく組み=137
4. 統一された近代經濟學による危機の說明=140
5. 近代經濟學批判の方法=142
第9章 21世紀型危機からネット新世界への主體·歷史·理論―資本主義の「解體と止揚」の始まり / 後藤康夫
はじめに―21世紀のグロ-バルな編成新機軸=147
1. 變革主體·運動におけるネット新世界の登場―「1999年シアトルの鬪い」=149
(1) 地上において實現したネット新世界=149
(2) コミュニケ-ション·ネット·インタ-ナショナルの端緖=150
2. 歷史的展開―バ-ブロックの「サイバ-·コミュニズム」論=151
(1) 冷戰下の科學者運動―ネットの開發方式=151
(2) ポスト冷戰の90年代―ネット新世界の一般化=152
(3) 共産主義へのアメリカ的な道=153
3. 理論的展開―科學的勞動の生産樣式と價値法則の止揚=154
(1) 科學的勞動の具體化の試み―理論史的素描=154
(2) 勞動過程の基礎カテゴリ-の再構成=156
おわりに―あらたな人類史的過渡期の開始=157
第III部 金融投機化と蓄積至上主義への對案
第10章 金融の投機化と金融規制·金融危機管理 / 米田貢
1. サブプライム·ロ-ン金融危機と土地バブル崩壞後の日本の金融危機との共通性=165
(1) 金融危機が實體經濟の突然の收縮をもたらすようになった「經濟の金融化」=165
(2) 現代資本主義における金融の生産擴大機能の顯著な低下=166
(3) 「經濟の金融化」の中心的內容をなす金融の投機化=167
2. 特異な擬制資本商品であるCDOの創出と金融のシステミック·リスクの變質=169
(1) 特異な擬制資本商品CDOにおける內部的な信用操作と信用補完=169
(2) CDOの大量販賣を支えたアメリカの壯大な外部的信用補完機構=170
(3) CDO價格の突然の崩壞と金融のシステミック·リスクの變質=172
3. 金融危機管理と金融危機の回避のための金融規制=173
(1) 資産の證券化が野放しにされたアメリカの金融システムの脆弱性=173
(2) TBTF政策の發動は預金取扱金融機關に限定されるべきである=176
(3) 投資家の自己責任と預金者保護との嚴格な區別=177
第11章 社會的責任金融·國際的責任金融と金融ユニバ-サルデザイン―『資本論』から探る金融の公共性 / 紀國正典
はじめに=179
1. カ-ル·マルクスの「貨幣論」と「信用の社會的役割」=180
2. 社會的責任金融·國際的責任金融=184
3. 金融ユニバ-サルデザイン=187
おわりに=189
第12章 過剩資本を解消する道(1) : 定常·發展型經濟へ / 北野正一
はじめに=193
1. 過剩資本とは何か?=193
(1) マルクスの言う過剩資本=193
(2) ケインズの言う過剩資本=195
(3) ケインズ政策の定着とその結果=196
(4) 過剩資本と國民所得=197
2. 過剩資本の解消策(1) : 投資の社會化=199
(1) 現政府=200
(2) 環境汚染の防止·改善投資の社會化=200
(3) 地域金融=201
(4) 農林牧漁業(生態系産業)の再建=202
3. 付加價値を行動基準とする企業 : v型企業=203
(1) 順調な定常路線=203
(2) 順調な定常經濟の安定性=204
(3) v型企業の運營能力=207
おわりに=209
第13章 過剩資本を解消する道(2) : 大幅一齊賃上げ策について / 北野正一
はじめに=211
1. 賃上げの效果についてのマルクスとケインズの主張=211
(1) マルクスの主張=211
(2) ケインズの主張=213
2. 寡占部門における賃上げの效果―骨格の說明=213
3. 賃上げを有效にするために考慮すべき諸点=219
おわりに=224
第14章 雇用崩壞と經濟再生の道 / 森岡孝二
はじめに=227
1. 2008年世界恐慌と日本經濟=228
2. 「戰後最長の景氣擴大」と勞動分配率の低下=232
3. 非正規雇用の增加と賃金の下落=235
4. 急がれる雇用の再建と賃金の底上げ=238
おわりに=241