尊厳死 に対する権利を要求する声が高まっている。医者の補助により、 尊厳の ある死 を遂げるいわゆる 助力尊厳死 または 積極的な安楽死 を合法化する国家が 近年増えてきている。未曾有の 尊厳死 議論が繰り広げられているこの時期に、日本 映画≪PLAN75≫が注目を浴びている。75歳になった老人に国家が死を支援するとい う架空の話である。 この論文では、日本と韓国の 尊厳死 議論の現状を確認した上で、映画が提起する 尊厳のある死 とは何か、またそれに到までの過程はいかなるものなのかという問題 を考察し、映画≪PLAN75≫がわれわれに与える再度検討すべき問題を確認する。