本稿は、日本語を専攻とする韓国の大学生152名を対象に、人工知能技術に代表さ れる翻訳機とChatGPTの使用状況と認識を調査し、人工知能ベースの教育ツールの効 率的な設計のための資料を提供することを目的とする。 調査の結果、すべての回答者において翻訳機の使用経験があり、大多数がネイ バー․パパゴを主に使用していた。翻訳機の使用は主に日韓の言語ペアに集中してお り、学習ツールとして活用されていることが分かった。翻訳機に対する回答者の高い 活用度と依存度が示され、このような結果は、翻訳機関連の研究と教育設計の必要性 と緊急性を示唆している。 一方、ChatGPTの使用経験は高かったが、使用頻度は低く、ユーザー満足度も翻訳 機に比べ低かった。ChatGPTの主な使用目的は学習支援と情報検索であったが、使用 事例と利点が十分に知られていないため、定期的なユーザーが少ないことが分かっ た。これらの結果は、翻訳機とChatGPTの活用が日本語学習に与える影響を明らかに し、技術受容に関する認識を把握することで、教育技術開発や政策立案に重要な情報 を提供する。 本稿では、現時点で翻訳機とChatGPTが語学専攻者にどのように認識され、どのよ うに活用されているかについての現状分析を行い、体系的な教育プログラム開発の必 要性を論じる。