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はじめに=2
序章 太平洋戰爭前史=11
【序章槪要】歐米の脅威に直面した日本は, 近代國家への變貌を遂げながら, 大陸進出へひた走る=12
【世界大戰を利用した日本】ヨ-ロッパの大戰を踏み臺に, 利權擴大を目指した大陸への出兵を繰り返す=14
【資本主義社會の動搖】ロシア革命で誕生した社會主義國家に對し, 日本は干涉戰爭を開始する=16
【軍縮氣運を生んだ大戰の悲劇】世界が軍縮へと向かう一方, 植民地支配を受ける人人が民族自決に目覺める=18
【ヒトラ-の擡頭】第一次世界大戰敗戰國のドイツに獨裁者が登場し, ベルサイユ體制は崩壞を始める=20
【大陸の動亂】祖國統一の夢협わず逝った孫文の遺志を繼ぎ, 蔣介石は北伐を敢行する=22
コラム 陸海軍の基礎知識① 大日本帝國陸海軍の誕生=24
第1章 眞珠灣への道=25
【第1章槪要】强引な大陸進出を進める日本は, アメリカとの交涉を打ち切り, 運命の日を迎える=26
【張作霖爆殺事件】滿州制壓を狙う關東軍が謀略を實行する一方, 浜口內閣は協調外交を展開する=28
【柳條湖事件】滿州事變を勃發させた關東軍は, 中國北東部に傀儡國家滿州國を建設する=30
【五ㆍ一五事件と二ㆍ二六事件】靑年將校の反亂がきっかけとなり, 軍部の權限がより强化されていく=32
【日中戰爭の勃發】訓練中の日本軍部隊に向けられた銃聲をきっかけに, 日中陸軍の戰鬪が始まる=34
【無差別攻擊と蔣介石】中國國民政府の首都に向け, 長期にわたる無差別爆擊が行なわれる=36
【統一された國內世論】日中戰爭の長期化により日本國內の物資が不足し, 擧國一致の政治體制が生まれる=38
【動き出したヒトラ-の野望】ドイツの電擊作戰をもって第二次世界大戰が始まり, 日本では南進論が高まりを見せる=40
【强まるアメリカの經濟制裁】ドイツの快進擊を受けて決行された北部佛印進駐で, アメリカの對日經濟制裁が始まる=42
【近衛內閣を倒した陸相】陸軍の說得に失敗した近衛は內閣を投げ出し, 東條英機に大命が降下する=44
【アメリカの「最後通牒」】日本の提示した甲乙の案をアメリカが拒否し, ハルㆍノ-トを突きつける=46
【繰り返されたシミュレ-ション】眞珠灣攻擊を想定した過酷な魚雷發射訓練が, 鹿兒島の錦江灣で始まる=48
【戰端を開いた「奇襲攻擊」】休日の眞珠灣上空に現れた日本軍航空部隊は米太平洋艦隊に大打擊を與える=50
【眞珠灣攻擊で喪失した潛航艇】眞珠灣の海面下でも特殊潛航艇による知られざる作戰が展開されていた=52
【アメリカ世論の沸騰】ル-ズベルト大統領は眞珠灣攻擊によって, 堂堂と第二次世界大戰に參戰する=54
コラム 陸海軍の基礎知識② 陸軍と日淸ㆍ日露戰爭=56
第2章 東南アジアの制壓=57
【第2章槪要】日本は東南アジアの歐米植民地に對する攻略作戰を開始した=58
【シンガポ-ルへの道のり】眞珠灣攻擊開始以前にマレ-に上陸した日本軍は, 驚異的な速度で突き進む=60
【航空作戰史上初の快擧】日本軍航空部隊がイギリスが誇る東洋艦隊の戰艦を擊沈する=62
【「マレ-の虎」山下奉文】「マレ-の虎」は攻擊開始から1週間でシンガポ-ルを陷落させる=64
【オ-プンシティㆍマニラ】勢いづく日本軍はマッカ-サ-大將をマニラから追い出して勢力を擴大した=66
【バタ-ン死の行進】大量捕虜確保で, 日本陸軍の威力を示すも, 「死の進行」で國際的非難を招く=68
【ゲリラとの戰い】コレヒド-ル要塞を攻略するも, 日本軍はゲリラ部隊を相手に消耗戰を强いられる=70
【イギリス植民地の攻略】開戰とともに万全の準備を整えて臨んだ香港攻略戰はあっけない幕切れに終わる=72
【蘭印を巡る攻防】石油などの資源獲得を目指し, 日本軍の進攻作戰が開始された=74
【日本軍が利用した傳說】蘭印の救世主傳說を利用した日本軍落下傘部隊が, 蘭印各地に降下する=76
【ジャワの占領】わずか1週間足らずで蘭印軍8万人の兵を降し, アジア支配を廣げた=78
コラム 陸海軍の基礎知識③ 陸軍と師團ㆍ連隊=80
第3章 破竹の日本軍=81
【第3章槪要】植民地解放を揭げたビルマ攻略が成功するも, 次期作戰にまつわる構想の違いが浮き彫りとなる=82
【南雲機動部隊の得た敎訓】兵裝轉換の危險を冒すも英東洋艦隊より薄氷の勝利を得る=84
【インド國民軍結成】藤原岩市少佐は, インド獨立の夢を擔ってインド國民軍を結成させる=86
【ビルマ獨立義勇軍】援蔣ル-ト遮斷を狙う日本軍の進攻を助けるべく, ビルマ獨立義勇軍が組織される=88
【ラング-ンの無血占領】ビルマの志士たちを巧みに操り, 日本軍はビルマ首都の無血開城に成功する=90
【ビルマ攻略の誤算】當初の援蔣ル-トを遮斷するも, 米英は新たな空輸ル-トを開通させる=92
【エナンジョン油田の戰い】ビルマ唯一の油田を巡ってビルマの日本軍は無傷での占領を命令された=94
【南方進攻作戰第二段階】陸軍と海軍で, 次期作戰に對する構想が異なり內部對立が浮き彫りになる=96
【珊瑚海海戰へ至る道筋】ポ-トモレスビ-攻略を目指し, 海軍大部隊がラバウルを出港する=98
【珊瑚海海戰】初の空母同士の對決で, 日本軍は米空母擊沈に成功するも, 多大な人的損害を受ける=100
コラム 陸海軍の基礎知識④ 陸軍士官學校=102
第4章 戰局の轉換=103
【第4章槪要】一億總動員で戰意高揚を促すも, 徐徐に戰局は後退の一途を천る=104
【米空軍による初の本土空襲】戰勝に浮かれる日本の虛を突いた, ドゥリットル攻擊により軍部に衝擊が走る=106
【大本營と陸軍省ㆍ海軍省】大本營と, 軍政を司る陸軍省ㆍ海軍省の役割は大きく異なっていた=108
【情報參謀の策略】日本軍の暗號を解讀した米軍の민にはまり, 日本軍の作戰が筒拔けとなる=110
【作戰の主目的】現場と司令部でうまくいかなかった意思疎通がミッドウェ-作戰の失敗を招く=112
【1942年6月4日午前10時24分】日本軍機動部隊の行動が讀まれ, やがて空母3隻を一瞬にして失う=114
【「飛龍」航空隊の反擊】空母「飛龍」による反擊も虛しく, 日本海軍は主力空母4隻を失う慘敗を喫する=116
【ミッドウェ-とヤンキ-魂】損傷艦の改修能力も機動力も, 米軍はすべて上回っていた=118
【海戰大敗の責任の所在】ミッドウェ-大敗に關する責任の所在は, 溫情人事で曖昧なまま處理される=120
【大本營發表】戰意高揚の目的のもと, 戰場の眞實は隱され, 意圖的誤報が繰り返される=122
【飛行場を巡る攻防】日本軍が築き上げたガダルカナル島の飛行場を米軍は完成を見計らって占據する=124
【第一次ソロモン海戰】ガダルカナル島周邊に進出した米豪連合艦隊を, 日本軍得意の夜戰で制す=126
【第二次ソロモン海戰】一木支隊はガ島の戰場に消え, 米軍の妨害の前に兵員輸送の中止を余儀なくされる=128
【川口支隊と第2師團】兵力を小出しにした飛行場への2回にわたる日本軍の總攻擊は失敗に終わる=130
【サボ島沖海戰】第6戰隊の行動は, 米軍新兵器のレ-ダ-に見透かされていた=132
【南太平洋海戰】ガダルカナル島の動きに呼應した南雲機動部隊は, 傷だらけの勝利をあげる=134
【第三次ソロモン海戰】第38師團と輸送船が派遣されるも, 米軍の前に大打擊を被る=136
【見事だった撤退作戰】半年にわたる攻防で消耗しきった日本軍はガダルカナル島奪還を斷念する=138
コラム 陸海軍の基礎知識⑤ 陸軍將校の階級とポスト=140
第5章 玉碎の太平洋=141
【第5章槪要】米軍の反攻作戰が本格化し, 日本軍は太平洋各地で玉碎を重ねる=142
【「ダンピ-ルの悲劇」】米軍のカエル跳び作戰に飜弄され, 日本軍は後退と彷徨を繰り返す=144
【「い號作戰」】山本司令長官が陣頭指揮を執った航空作戰は, 逆に大きな損害を受ける=146
【長官機擊墜作戰】連合艦隊司令長官の行動を把握した米軍は, その擊墜を計劃する=148
【長官の視察ル-トと擊墜ル-ト】日本海軍の作戰を主導してきた山本五十六はブ-ゲンビルの密林に散った=150
【アッツ島守備隊の壞滅】追い詰められた北海守備隊は, 皇軍軍人精神の名の下に自決全滅の道を選ぶ=152
【タラワ, マキンの死鬪】米軍の作戰の前にタラワㆍマキンはなす術なく陷落する=154
【マ-シャル諸島での玉碎】上陸前の空爆や艦砲射擊に反擊もままならず, 日本軍守備隊は壞滅する=156
【キスカ撤收作戰】霧中の撤退作戰の成功により, 將兵5200人を救出する=158
【連合艦隊司令部の壞滅】米軍のパラオ諸島空爆を逃れて古賀司令長官, 福留參謀長が脫出を試みる=160
【準備万端の米太平洋艦隊】トラック, パラオを押さえた米軍大艦隊は, マリアナ諸島を攻略すべくマ-シャル諸島を出擊する=162
【マリアナの七面鳥擊ち】乾坤一擲のアウトレンジ作戰は, 米軍の情報戰略の前にあえなく敗れる=164
【米軍のサイパン島上陸】艦砲射擊に耐え, 水際擊退作戰で健鬪するも, サイパン島の人人は北へと追われる=166
【卷き添えになった民間人】追い詰められたサイパン守備隊は「バンザイ突擊」を敢行し, 民間人は北の岬から身を躍らせた=168
【テニアン, グアムの玉碎】壞滅狀態になりながら, 敗走を續ける日本兵を米軍の掃討部隊が襲う=170
【牟田口軍司令官の過信】第15軍司令官の根據のない自信とごり押しにより, ビルマ戰線最大の悲劇の幕が開く=172
【白骨街道の出現】無謀な作戰が敢行される中, ビルマ各地で連合國軍によって日本軍は敗退を重ねる=174
【大陸打通作戰】物資輸送のため, 北京からベトナム國境に至る旣存の鐵道を結ぼうと試みる=176
【臺灣沖の航空戰と損失】米軍機動部隊全滅を報じた大本營海軍部の發表は次期作戰を誤らせる=178
コラム 陸海軍の基礎知識⑥ 海軍と日淸ㆍ日露戰爭=180
第6章 日本に迫る米軍=181
【第6章槪要】南方の島島を次次に攻略しながら, 米軍はフィリピン, 硫黃島に殺到する=182
【ボ-イングB-29の恐怖】超空の要塞B-29が, 日本上空を被い, 各都市を瞬時に火の海としていく=184
【米軍のレイテ島上陸】臺灣沖航空戰の大戰果を信じた寺內總司令官は, レイテ決戰を强行する=186
【神風特別攻擊隊】數少ない航空機を最大限有效に使うべく, 特攻作戰が開始される=188
【玉碎相次ぐ日本軍】南方軍總司令官の命令で强行されたレイテ決戰は, 各地で敗退を重ねた=190
【シブヤン海海戰】戰艦「武藏」を失うも栗田艦隊はレイテ灣を目指し進擊を續ける=192
【栗田艦隊の反轉】栗田艦隊の反轉によって「捿一號作戰」は, 完遂されることなく中止される=194
【戰艦「大和」の出擊】航空主兵の時代の中, 日本海軍の象徵「大和」の出番はなくなっていった=196
【戰艦「大和」と「武藏」】日本の造船技術の粹を集めて, 日本海軍が世界一と自負する巨大艦が建造される=198
【マニラ市街戰と永久抗戰】日本軍はルソン島各地に散り, ゲリラ戰を繰り廣げながら終戰を迎える=200
【合言葉は「一人十殺」】死を定められた日本軍が地下要塞に潛む硫黃島に米軍が上陸を開始する=202
【硫黃島の陷落】硫黃島唯一の山摺鉢山の山頂に, 米軍の占領の證が立てられた=204
【決戰前の御前會議】米軍が目前に迫る中, 軍部主導で本土決戰に備えた準備が進む=206
【松代大本營】戰火の中で大本營と天皇ㆍ皇后を地下秘密基地へ移す計劃が立てられた=208
コラム 本陸海軍の基礎知識⑦ 連合艦隊=210
第7章 大日本帝國の終焉=211
【第7章槪要】沖繩占領と原爆投下に直面した日本は, ポツダム宣言を受諾し, 降伏に至る=212
【壞滅した帝都】死者10万人, 負傷者40万人の無差別爆擊で, 東京は一面燒け野原となる=214
【米軍の沖繩上陸】日本本土への進攻基地を築くべく, 米軍は沖繩への上陸を敢行する=216
【首里を巡る攻防】防衛第一線が突破され, やがて日本軍は南へと敗走していく=218
【沖繩戰の終結】沖繩縣民に多大な犧牲を强いた沖繩決戰は軍司令官の自決をもって終了する=220
【一億總特攻への先驅け】日本海軍の象徵「大和」が歸還することのない海上特攻へと出擊する=222
【鈴木貫太郞內閣の成立】戰艦「大和」沈沒の日, 終戰を視野に入れた新內閣が成立する=224
【地方都市への空襲】大都市を對象に行なわれていた大空襲が地方都市へと波及していく=226
【追い詰められていく國民】戰爭に協力すべく若者たちが驅り出される一方, 國民生活は窮乏の一途を천る=228
【學徒出陣】降りしきる雨の中, 前途ある若者たちが戰況惡化する戰地へと送られていった=230
【終戰まで續く特攻】名譽の戰死の名の下に多くの若者たちが次次と飛び立っていった=232
【人間魚雷「回天」の出擊】戰局の惡化を受けて魚雷を改造した必死の特攻兵器が開發される=234
【連合國からの降伏勸告】ドイツ降伏に伴い孤立無援となった日本に, 降伏勸告が突きつけられる=236
【戰爭終結のための兵器】日本における原子爆彈開發が失敗に終わる一方で, アメリカは着着と開發を進めていく=238
【投下目標の決定】「マンハッタン計劃」の成功を受け, 人類初の原子爆彈投下目標が選定される=240
【廣島ㆍ長崎】1945年8月6日, アメリカが開發した新型爆彈が市民の頭上で炸裂する=242
【突然のソ連軍の滿州侵略】ソ連軍の侵攻を受けた滿州の關東軍は, 奮戰の甲斐なく各戰線で崩壞を重ねていく=244
【最後の御前會議】日本壞滅の危機が迫る中, ポツダム宣言受諾の聖斷が下る=246
【日本分割統治案】連合國各國の思惑が渦卷く中, 日本降伏後の四分割統治案が檢討されていた=248
【玉音放送】燒け野原となった日本中に終戰を告げる天皇の聲が響き渡った=250
【「ミズ-リ」艦上】4年に及んだ太平洋戰爭は, 日本の降伏をもって終幕を迎える=252
コラム 陸海軍の基礎知識⑧ 海軍兵學校=254
第8章 日本の復興とアジア=255
【第8章槪要】日本ではGHQによる民主化が進む中, アジアは冷戰の舞臺としての歷史を步み始める=256
【天皇の「人間宣言」】神國日本は天皇自身により否定され, 大日本帝國の解體が進む=258
【日本國憲法の施行】國民主權, 平和主義, 基本的人權の尊重を謳う民主主義國家が始まる=260
【東條英機の逮捕】日本軍國主義の象徵とされたかつての總理大臣は, 逮捕直前に拳銃自殺を試みる=262
【起訴狀の提出】日本の戰爭指導者の中から起訴すべき人人がリストアップされていく=264
【天皇の不起訴】東京裁判の開廷を前に天皇の不起訴を巡って水面下の工作が行なわれた=266
【論告と最終弁論】大日本帝國の暗部が明るみになる一方, 裁判の矛盾も露呈された=268
【判決そして處刑】檢察側の主張を全面採用した判決が下り, 7人の戰犯に深夜の處刑は實行された=270
【勞動運動の高まり】戰後の日本を襲った物資不足とインフレが勞動運動を活發にしていく=272
【冷戰下のアジア】歐米植民地の獨立が相次ぐ中, 米ソの對立の影響を受け國家の分斷が起こる=274
【特需と再軍備】朝鮮戰爭が勃發し, 軍需景氣に沸く日本に再軍備が命じられる=276
【サンフランシスコ平和條約】講和條約と安保條約により日本は, アジアにおける「共産主義の防波堤」の役割を擔わされる=278
コラム 陸海軍の基礎知識⑨ 海軍兵學校出身者の階級とポスト=280
索引=281
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