序 いま〈悪の凡庸さ〉の何が問題なのか第Ⅰ部 〈悪の凡庸さ〉をどう見るか1 〈悪の凡庸さ〉は無効になったのか――エルサレム<以前>のアイヒマンを検証する2 〈机上の犯罪者〉という神話――ホロコースト研究におけるアイヒマンの位置づけをめぐって3 怪物と幽霊の落差――あるいはバクテリアが引き起こす悪について4 〈悪の凡庸さ〉をめぐる誤解を解く第Ⅱ部 〈悪の凡庸さ〉という難問に向き合う――思想研究者と歴史研究者の対話1 〈悪の凡庸さ〉/アーレントの理解をめぐって2 アイヒマンの主体性をどう見るか3 社会に蔓延する〈悪の凡庸さ〉の誤用とどう向き合うか