はじめに第Ⅰ部 ウクライナから考える 第1章 ウクライナ戦争はどのようにして起こったのか………南塚信吾 Ⅰ ウクライナの独立から「マイダン革命」まで Ⅱ 決定的転機 Ⅲ 西側に傾斜するウクライナ Ⅳ 戦争回避の最後の可能性 第2章 NATOの東方拡大は戦争を抑止したのか………油井大三郎 Ⅰ ドイツ統一とNATOの東方不拡大の「公約」 Ⅱ 米ロ協調とNATOの東方拡大の間 Ⅲ「対テロ戦争」以降のNATO東方拡大 コラム1 ユーゴスラヴィア紛争からの教訓………山崎信一第Ⅱ部 近現代世界史の中の戦争と平和 第3章 どのような戦争が起こってきたか………木畑洋一 Ⅰ 帝国主義の時代と植民地戦争 Ⅱ 二つの世界大戦 Ⅲ 冷戦と脱植民地化 Ⅳ 冷戦後の戦争 Ⅴ ウクライナ戦争の性格 第4章 軍拡が戦争を呼び起こす………山田 朗 Ⅰ 軍拡と戦争の惨禍──第一次世界大戦 Ⅱ 軍縮とその抜け道 Ⅲ 大量殺戮を招いた軍拡──第二次世界大戦 Ⅳ 終わらない軍拡 第5章 戦争を許さない世界を求めて………木畑洋一 Ⅰ 「無差別戦争観」と戦争法 Ⅱ 戦争の違法化 Ⅲ 国際連合のもとで Ⅳ 国際人道法の模索 Ⅴ ウクライナ戦争と国際規範 第6章 平和を求める運動はやむことはない………南塚信吾 Ⅰ 近代の平和思想と平和運動 Ⅱ 平和運動と社会主義 Ⅲ 「核」時代の平和運動 Ⅳ 市民運動と平和──運動の多様化 Ⅴ 「ポスト冷戦」期の変化 Ⅵ ミクロ化する日本の平和運動 コラム2 武力で平和は守れない………藤田 進第Ⅲ部 日本をめぐる戦争と平和 第7章 日本の戦争から考える──軍事同盟と〈戦争放棄〉………山田 朗 Ⅰ 「脱亜入欧」・軍事同盟路線の成立 Ⅱ 「成功事例」の再現をめざした大陸侵攻 Ⅲ 打開のための日独伊三国同盟 Ⅳ 戦後の軍事同盟と自衛隊 Ⅴ 改憲と護憲の対抗 第8章 東アジアの戦争をどう防ぐか………油井大三郎 Ⅰ 米中覇権争いと東アジア Ⅱ 北朝鮮の核ミサイル危機にはどう対処すべきか Ⅲ 台湾有事論に根拠はあるのか Ⅳ 東アジアの緊張をどう緩和させるか コラム3 「バンドン精神」はどのように継承されているのか………小谷汪之 おわりに 戦争と平和を歴史から考える………木畑洋一