はじめに第1部 現代の経営組織が活動する前提第01章 近代的組織経営の成立と発展──“豊かな社会と大量生産”の元で【組織と経営のメカニズム】 基本編 1-1.利便性の追求と組織 1-2.便利な現代生活をもたらす大量生産 1-3.現代の企業制度と企業経営──自由主義市場と資本主義 1-4.会社経営の仕組みと構造 1-5.オープンシステムとしての企業 1-6.企業と企業をつなぐ流通 1-7.一回ごとの単発的な取引と恒常的な取引──系列取引 1-8.契約条件を制約する圧力としての仕事や商品の受渡──流通とバリューチェーン 1-9.バリューチェーンの構成要素としてのインプットとアウトプットとの関係【時代の発展と現代生活】 背景や人間的側面編 1-10.便利な時代への人間生活の変化第02章 売れる・売り込む・求められる──“考えて売る”ことの大切さ【大量生産・大量販売、そしてマーケティング】 基本編 2-1.生産者側からみた大量生産・大量販売の利点 2-2.プロダクト・ライフサイクル 2-3.製品競争戦略 2-4.製品競争戦略のための道具──マーケティングの基本 2-5.製品ラインの展開とブランド展開 2-6.広告の仕組みと効果 2-7.企業購買のプロセス【消費者心理と消費者との関係】 背景や人間的側面編 2-8.消費者の購買プロセス 2-9.消費者への心理的影響力の行使 2-10.消費者との新しい関係第03章 モチベーションとは──人はなぜ馬車馬のように働くのか【モチベーションの働きとその理論】 基本編 3-1.モチベーションと職務満足 3-2.モチベーションの理論 3-3.職務満足のもとになる動機づけ要因と衛生要因 3-4.X理論・Y理論 3-5.達成動機・親和動機・権力動機 3-6.欲求五段階説 3-7.目標設定理論 3-8.期待理論 3-9.外発的報酬が内的要因によるモチベーションを阻害する可能性 3-10.不公平さがモチベーションを阻害する可能性【人事制度への応用と人間的側面】 背景や人間的側面編 3-11.日本企業における第二次世界大戦後の人事制度の変遷 3-12.年功序列と職能資格制度の導入 3-13.目標管理の導入 3-14.成果主義という考え方 3-15.評価の難しさ 3-16.モチベーションとリーダーシップ、そして働くこととは──本章のまとめ第04章 リーダーシップと管理職の役割──理想のリーダーなどいない【リーダーシップのメカニズム──理論的背景】 基本編 4-1.組織行動をみる視点としてのリーダーシップ理論 4-2.統計学の発展と大量データの処理 4-3.リーダーシップの特徴の2つの次元 4-4.リーダーシップについての様々な考え方 4-5.行動観察研究の結果判明したリーダーの全体的な役割【リーダーの力の背景と統率の人間的側面】 背景や人間的側面編 4-6.リーダーシップの源泉となる力 4-7.権限移譲の厳しさと安心感第2部 組織の管理と仕組み第05章 採用から退職まで──それでも組織は動き続ける【要員管理の基本的な考え方】 基本編 5-1.採用──人材採用の特徴と日本企業の一般的な強み 5-2.評価・昇進 5-3.配置 5-4.能力開発・キャリア 5-5.働き方の多様化と社外も視野にいれた再配置 5-6.労働組合 5-7.福利厚生【組織による制約のなかで生きる】 背景や人間的側面編 5-8.適材適所の人員配置の難しさ 5-9.企業戦略や企業文化と人事制度 5-10.員数管理と退職 5-11.雇用調整第06章 組織と生産──分業と調整【部門ごとの業務とその連携】 基本編 6-1.組織と管理 6-2.プロフィット・センターとコスト・センター 6-3.基本的な組織形態 6-4.事業部制の組織形態 6-5.マトリックス型の組織形態 6-6.フラット組織 6-7.ネットワーク組織【個々の努力の蓄積と業務の全体設計】 背景や人間的側面編 6-8.製造業の改善努力 6-9.生産体制の種類と工夫 6-10.単純な例で生産活動を考える第07章 企業の方向を社員で共有する仕組み──企業文化【企業文化の役割と理論】 基本編 7-1.企業文化の機能と役割 7-2.日本人論と日本経済の発展 7-3.地域特殊性から優良企業に共通する文化の探求へ 7-4.企業文化によるコンセンサス【企業文化を高める仕組み】 背景や人間的側面編 7-5.文化を補強する仕組み 7-6.企業理念の影響 7-7.見えざる資産としての企業文化第3部 経営組織の統合第08章 経営とは何か?──お金の出入りと企業経営【どこからお金を集めてどこに配分するのか】 基本編 8-1.会社が生み出す価値と存続する意味 8-2.企業と株主 8-3.企業活動の根本となる資金調達 8-4.投資の判断基準【お金の側面からみた会社の仕組み】 背景や人間的側面編 8-5.会社はなぜ儲け続けなければならないのか? 8-6.会社が儲け続けているかどうかを示す方法 8-7.企業の内容と活動をお金の面から理解する方法 8-8.お金からみた会社の仕組み 8-9.基本的な出発点──事業を継続している会社の“今”を分類する 8-10.事業を継続している会社の“一定期間の活動”を測る 8-11.貸借対照表のバランスを維持する工夫──減価償却費 8-12.貸借対照表と損益計算書から分かること第09章 戦略の考え方──なぜ戦略が必要か【企業戦略を見る視点】 基本編 9-1.経営戦略とは何か? 9-2.戦略策定に関する視点 9-3.戦略形成に関する視点 9-4.ポジショニング・スクールに関連する視点 9-5.リソースベースト・ビューに関連する視点 9-6.その他の視点 9-7.経営戦略への2つの方向からの視点【戦略立案から実施までの問題】 背景や人間的側面編 9-8.なぜ戦略を正しく実施することが難しいのか──構造的・心理的な理由【BCGマトリックスから戦略立案の問題を考える】 戦略ツールの考え方編 9-9.淘汰されずに生き残るために基本的な法則を使う 9-10.プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント 9-11.BCGマトリックスは本当に使えるものなのか? 9-12.より詳細に自社事業を検討する道具第10章 経営組織のガバナンス──企業は誰のものか?【企業ガバナンスとは】 基本編 10-1.法人、そして会社と企業 10-2.会社は誰のものか 10-3.経営形態の推移と、経営の執行と監督の分離の必要性 10-4.経営者に対する内外からの規律づけ 10-5.企業の社会的責任【新制度派経済学からの説明(1)】 背景や人間的側面編 10-6.新制度派経済学による所有権とプリンシパル・エージェントの問題 10-7.企業の所有権についての理論的説明 10-8.監視のコスト第11章 組織と企業境界──事業拡張の論理【Make or Buyの基本原理とメカニズム】 基本編 11-1.会社組織の仕事と組織階層 11-2.企業の事業拡張 11-3.事業拡張の方向 11-4.事業の多角化 11-5.M&Aとコングロマリット【新制度派経済学からの説明(2)】 背景や人間的側面編 11-6.新制度派経済学による取引費用の問題 11-7.取引問題を別の視点から考える 11-8.組織内部の取引費用 11-9.ICTの発展等による市場での取引費用の低下第4部 経営組織の変貌第12章 イノベーションと組織変革──“変わる必要”と“変わり方”【組織変革の必要性とメカニズム】 基本編 12-1.イノベーションと組織変革 12-2.オペレーション志向とプロダクト志向 12-3.製品イノベーション 12-4.組織変革──組織そのものを変える【組織変革の人間的側面】 背景や人間的側面編 12-5.変革の問題を乗り越える条件 12-6.信頼と説得 12-7.変革を推進するリーダーシップ第13章 国際展開とその問題──グローバル化のなかで【国際展開のメカニズム】 基本編 13-1.グローバル化する社会と企業の国際化 13-2.多国籍企業 13-3.地域統括本部制 13-4.国によって人材には特徴がある【日本企業の国際展開の問題と課題】 背景や人間的側面編 13-5.日本企業の国際展開の実際 13-6.国際化がもたらす取引関係の変化第5部 経営組織の今後第14章 変貌する社会とICT化による組織とコミュニケーションの変化【社会の変化と組織の対応】 基本編 14-1.今後、予測される社会の変化 14-2.破壊的変化への対応【非運多数死時代の組織運営】 背景や人間的側面編 14-3.組織のネットワーク化 14-4.臨時編成のプロジェクト 14-5.拡散と統合のマネジメント 14-6.デジタル化の中での関係の変化索引