序章 生まれや一国、育ちや七国一 シマの内と外二 本書の立場と接近法−社会心理学とフィールドワーク一章 紡績工場にできた同郷のたまり場−戦前期、シマ出身女工の体験一 シマから工場へ二 改正工場法以前の紡績体験三 一九三〇年代の大和川紡績四 紡績工場のなかにできた同郷世界二章 移動の人生と共同性−戦中期フィリピン移民のライフヒストリー一 農民・実さんの生活世界へ二 ダバオの麻山での労働三 戦後沖縄での歩み四 移動と回帰のライフヒストリー三章 同郷と同志の重なる場−メッキ工場群と関西地区備瀬同志会一 大阪に定着した備瀬出身者たち二 工場への集結と独立自営三 苦境のなかの選択四 重なる二つの共同性四章 ならいとずらしの連環−那覇・新天地市場の形成と展開一 新天地市場という場所二 新天地市場に通う三 語りの重ね合わせから浮かぶ共通性四 ならいの生成とずらしの試み五章 語りあいのなかの〈故郷〉−同郷会に集う老年期の女性たち一 都市で編まれた同郷会二 二つの同郷模合の場に身をおく三 老いの現在四 子ども時代の〈故郷〉五 語りあいの場で実現していること終章 共同のかたちを編みなおす一 場所に支えられる並ぶ共同性二 自他の類型化と対する共同性三 シマの広場の変遷四 シマと都市を結ぶ伝統行事