序として働くという営みの分類について第1章 原初的な人間の労働原初的な労働とは/旧石器時代の労働と芸術/新石器時代の労働第2章 古代の労働観古代の社会構造/古代ギリシアの行為と労働/ヘブライの社会と労働第3章 中世の労働観修道院と労働/新たな展開第4章 宗教改革と労働――近代の労働観の変革(一)近代の労働思想の諸側面/宗教改革と労働/労働の聖化/労働する主体の構築第5章 経済学の誕生――近代の労働観の変革(二)重商主義と重農主義の労働論/アダム・スミスの登場第6章 近代哲学における労働ホッブズの第一歩/ロックの貢献/ヒュームによる変容/ルソーの労働論/カントの労働と遊戯/ヘーゲルの労働論第7章 マルクスとエンゲルスの労働論人間にとっての労働の意味/マルクスの労働価値説/労働による疎外第8章 労働の喜びの哲学フランス革命と産業者階級の理論/オーウェンのユートピア/シャルル・フーリエの労働の喜び/労働の喜びの哲学第9章 労働の悲惨と怠惰の賛歌怠惰の賛歌/シモーヌ・ヴェーユの労働論/現代の労働システムとその変遷第10章 労働論批判のさまざまな観点ニーチェによる労働批判/フロイトにおける応用/ハイデガーの技術論/啓蒙の弁証法/生産至上主義の限界第11章 グローバリゼーションの時代の労働シャドウワーク/感情労働/AI時代の労働