序 章 関東大水害の概要 土田宏成 第1部 東京の関東大水害第1章 関東大水害時の罹災者救護活動:東京府・市の活動を中心に 西村 健第2章 関東大水害と軍隊:海軍の救護活動を中心に 吉田律人第3章 水害常襲地帯の明治:荒川右岸無堤防地帯と関東大水害 鈴木智行 第4章 南足立郡における水害と荒川放水路の建設 佐藤貴浩 第2部 被災各県の諸相第5章 利根川・渡良瀬川合流地域(北埼玉郡)の被災情報 :旧伊勢御師宛書簡を手がかりに 谷口裕信 第6章 関東大水害時の鉄道被害と復旧:山梨県域を中心に 高野宏峰第7章 関東大水害と『横浜貿易新報』:災害報道の分析を中心に 吉田律人 第8章 地域における関東大水害の記憶:茨城県を事例に 宮間純一 第3部 災害史研究の広がり第9章 罹災者救助思想の変容:戦前日本の官製国民運動にみる災害と自治 伊藤陽平 第10章 近代日本の「災害外交」の展開:二〇世紀初頭を中心に 土田宏成第11章 災害に関する共時的研究:「災害エスノグラフィー」と歴史 濱千代早由美 終 章 本書の成果と災害史研究の展望 吉田律人