はじめに 戦犯裁判と帰国後の歩みを合わせて捉える試み第1部 平和の実現を希求した新中国の戦犯裁判第1章 新中国の戦犯裁判に対するまなざし 戦犯裁判の比較検討を通して第2章 新中国はどのように戦犯を裁いたか 法的根拠の成立過程を中心に第3章 「厳格さ」はなぜ「寛大」と受け止められたのか 初期の戦犯処遇を中心に第4章 罪はいかに見出されたか 徹底した自己反省という方法第2部 帰国戦犯が向き合った戦後社会と平和実践第5章 戦犯裁判と帰国後の平和実践との相互規定性 ある戦犯の戦争と戦後を通して第6章 侵略戦争の反省を「洗脳」視する 戦後日本の “平和主義”第7章 帰国後の加害認識の試練 「被害者」感情の強い戦後社会のなかで第8章 戦争を推進した社会の転換へむけて 「相互援助」が可能にした加害証言