なぜ世代間関係を問題にするのか―その多様性と変化第1部 日本における歴史的展開(近世大名家家族をめぐる世代間関係―萩毛利家における世代交代を事例に;明治民法下の世代間関係の理念と実相―扶養法と「家」制度を中心に;老親介護をめぐる扶養・相続(寄与分)制度の意義)第2部 現代日本の家族(日本農村高齢者の住まいと生活―居住をともなわない継承の可能性;壮年世代の老親介護意識にみる世代間関係と性別分業;未婚・離死別女性の親子関係からみる現代日本の世代間関係―居住関係と家計に注目して)第3部 変化する東アジアの家族(中国農村部の世代間関係と都市化の影響;伝統と現代、独立と依頼―中国都市家族の子育てからみた世代間関係の矛盾;韓国の高齢者と世代間関係―少子高齢化のなかの家族と福祉)第4部 世界の多様な家族(現代スリランカにおける社会保障手当と老年扶養―ケアの関係性はいかにひらかれるか;アフリカの高齢者ケアをめぐる「三つの神話」を問い直す―社会福祉と親族研究の接続領域から;個人的な住宅―ハウジングにみるフィンランドの世代間関係)