일문목차
まえがき=ii
第一部 実存と学問
南原繁の「共同体」論―一九三六年における転回―=3
序章 研究の課題と方法=4
第一章 「個人主義」から「共同体主義」へ=13
第一節 個人主義的世界観の限界=13
第二節 「政治的価値」と宗教の二重性=21
第三節 「国民国家」と国家主義批判=31
第二章 南原「共同体」論の展開=43
第一節 一九三六年における転回=43
第二節 「プラトン」と神政政治批判=53
第三節 「転回」以後=62
第三章 「転回」のなかの南原繁=73
第一節 学問人として=73
第二節 文化人かつ宗教人として=82
終章 「転回」論からの展望=91
南原繁の実存と学問―一九三六年の嘆きとその昇華―=101
1. 嘆きの歌=102
2. 新しい問題=103
3. 国家と宗教=106
4. 神政政治批判=109
第二部 学問と思考様式
南原繁における学問的方法と「共同体」論の成立=113
1. 問題の所在=114
2. 方法の確立と「共同体」論=115
(1) 認識主体の自覚と対象―「カントに於ける国際政治の理念」―=115
(2) 「愛と正義の信仰」―内村からの継承―=122
(3) 方法と体系の成立―「フィヒテ政治理論の哲学的基礎」―=134
① 思考態度としての「非我の論理」と「愛と正義の信仰」=134
② 「他者」概念からの考察=139
③ 宗教的理念からの考察=147
④ 体系の意味=161
3. 結―「共同体」論の展開=171
内村鑑三と南原繁―「天国と此世との接触面」―=193
1. はじめに=194
2. 天国と此世との接触面―「デンマルク国の話」を読む―=194
3. 政治の理想へ―内村の再臨信仰―=197
4. 南原の価値並行論=200
5. おわりに=202
南原繁の「フィヒテ的思惟」と「共同体」論の構成―「非我の論理」をめぐって―=207
1. はじめに=208
2. 南原共同体論の構成=209
(1) 思考の核としての「フィヒテ的思惟」=209
(2) 「他者」との関係―「自由と国家の理念」=211
(3) 「絶対他者」との関係―宗教の非合理性=217
(4) 「物的自然」との関係―感性文化の思想=221
3. 南原共同体論の位置=224
あとがき=236
初出一覧=239