일문목차
序章 国民審査の潜在力=13
蟷螂の斧と順序効果=14
第二一回国民審査の衝撃=15
前史としての第一八回国民審査=16
国民審査の理想と現実=17
本書のねらい=19
付論 国民審査の開票手順=20
第1章 国民審査制度の成立過程=23
第1節 現行の国民審査制度のあり方=24
現行制度の概要=24
現行制度の問題点=25
第2節 国民審査制度の誕生=27
GHQ民政局によるマッカーサー草案起草作業=27
任期なしの国民審査付きで折り合う=28
マッカーサー草案の確定へ=30
アメリカの裁判官州民審査=31
ケールス=ラスキ·プラン=32
ミズーリ州の裁判官任命·再任手続き=33
カリフォルニア州における裁判官州民審査=36
第3節 国民審査が日本国憲法に規定されるまで=37
日本側改正案の作成=37
「憲法改正草案」における国民審査条項=39
枢密院審査=40
「裁判官ノ有能無能ハ世人ノ能ク知ル所ニ非ザレバ」=41
衆議院本会議での質疑=42
衆院帝国憲法改正案委員会での質疑=44
衆院帝国憲法改正案委員小委員会における検討=45
貴族院での質疑=47
貴院小委員会における国民審査条項の削除可決=49
GHQ民政局の介入=51
貴院委員会における国民審査条項削除の逆転否決=53
第4節 国民審査法案の立案過程=54
憲法改正にともなう法制整備体制=54
国民審査法案要綱の起草=57
国民審査法案の起草=58
自書式から記号式へ, 再び自書式へ=60
衆院議員による検討で再び記号式に=62
投票用紙における「注意」文言の修正=65
国民審査法の成立·施行=66
付論 点字投票は自書式=66
国民審査制度誕生をめぐる関連年表=69
第2章 国民審査全二一回の実証分析=75
第1節 投票率の推移とその原因=76
国民審査および総選挙の投票率の推移=76
第一回国民審査における投票用紙の「同時交付」=76
第二回から「棄権者数」が記録される=80
第三回で認められた「棄権の自由」=81
投票の秘密確保をめぐって=82
第九回が最大差となった理由=86
「投票上の注意三項目」を必ず掲載する埼玉県選管の国民審査公報=88
期日前投票のタイムラグ=90
鳩山邦夫の尽力=94
第2節 罷免要求率が示唆するもの=95
全般的罷免要求率の高率四回次=95
「司法行革」に対する自治体の反発=97
ダネルスキー仮説は依然としてあてはまるか=98
罷免要求率のポイント差が示唆するもの=100
Xをつける有権者の八五%は全員にXをつける=101
最高裁長官は認識されているか=103
「最高裁長官としての国民審査を」=104
中央選挙管理会の紛糾=106
長官再審査不要説を超えて=107
第3章 組織的罷免要求運動の消長=109
第1節 第九回国民審査と「司法の独立と民主主義を守る国民連絡会議」=110
組織的罷免要求運動が最も高揚した第九回国民審査=110
第九回国民審査に対する野党各党の方針=111
与党自民党の対応=113
「司法の危機」の時代=116
「司法の独立と民主主義を守る国民連絡会議」の罷免要求運動=117
第2節 機関紙にみる共産党と社会党の罷免要求方針=120
共産党の罷免要求方針(第一回~第六回)=120
共産党の罷免要求方針(第七回~第一七回)=122
共産党の方針転換=125
社会党の罷免要求方針(第四回まで)=126
社会党·社民党の揺れ動く対応方針=127
公明党·民社党の態度=130
第3節 機関紙にみる総評の罷免要求方針=131
総評による戦闘的な方針提示=131
露骨なまでの「個人攻撃」=133
司法反動とはなにか=136
組織的罷免要求運動の終焉か=138
第4章 「本土」とは異質な沖縄県の国民審査=141
第1節 全般的罷免要求率の異質さ=142
顕著に高い沖縄県の全般的罷免要求率=142
第九回をめぐる沖縄県の組織的罷免要求運動=142
沖縄固有の異議申し立てが沸騰した第一七回=145
全般的罷免要求率が五割を上回った六町村の個別事情=148
北海道の全般的罷免要求率が高い理由=149
第2節 国民審査投票率の異質さ=153
極端に低い沖縄県の国民審査投票率=153
なぜ沖縄県では国民審査投票率が低いのか=154
第5章 多人数審査と国民審査公報=161
第1節 構造化される多人数審査=162
今後も多人数対象の国民審査が続く=162
任命年齢の引き下げを=164
国民審査が豫定調和ではなくなる=164
第2節 国民審査公報の記載内容の変遷=168
ようやく写真つき·字数制限なしに=168
司法制度改革審議会意見書が改正の背景に=169
記事内容に変化はみられるか=171
池田克の「功績」=174
過去二〇回の審査公報にみられる裁判官の「個性」=177
終章 国民審査をどうすべきか=179
廃止論の系譜=180
「真実に国民の裁判所」になりきるために=181
OX式投票方式に改める=182
国民の関心をいかに喚起するか=184
注=186
基礎資料一覧=231
基礎資料目次=232
A. 国民審査全二一回の執行結果=237
B. 国民審査各回次の告示順罷免要求率グラフ=248
C. 第一七回国民審査(一九九六.一〇.二〇)で全般的罷免要求率が五割を上回った沖縄県内六町村の執行結果=253
D. 国民審査公報の内容分析=256
E. 国民審査制度, 国民審査公報に関する新聞投書, 社説=271
F. 憲法調査会, 衆議院憲法調査会および参議院憲法調査会『報告書』における国民審査に関する議論=276
英文要旨(Summary in English)=287
あとがき=288
掲載ファクト一覧=291
引用·参照文献一覧=295
事項索引=iv
人名索引=i