作文授業において、PapagoやChatGPTを効果的に活用できるように指導するためには、これらのツールの弱点など特徴を事前に知っておいた方がいいと思われる。そこで「新型コロナウイルス」をめぐる語彙関連の論文、10本の要旨文を用い、PapagoとChatGPTの翻訳を行った結果、以下のような傾向が分かった。 (1)PapagoはChatGPTより直訳することが多い。 (2)ChatGPTがPapagoより外来語の使用が多い。 (3)専門用語については誤訳が見られ、新語・流行語についてもうまく訳されない。 また、作文授業において、PapagoやChatGPTを効果的に活用する際、(1)ツールの特徴を理解する、(2)直訳と文脈を考慮する、(3)外来語の使用に注意、(4)専門用語と新語の取り扱い、(5)自己検証の重要性、(6)文章のスタイルとフローを維持する、という注意点が必要であることを提言した。 今後の課題としては、Google翻訳機による翻訳やGitHub Copilot GitHubが提供しているクラウド型人工知能ツールであり、OpenAIのGPTを使用し、プログラミングにまつわる各種作業を支援する。(https://ja.wikipedia.org/wiki/GitHub_Copilot)(検索日:2023.08.30.) による結果はどうなるのかについて、同じ要旨文を用いて検討していきたい。