本稿は日本語教職授業の「日本語教科教育論」を受講した教職履修者と非履修者の授業実演と相互評価を行い、受講生たちの認識調査の結果に基づいて授業実演について提言しようとするものである。まず、相互評価の必要性に教職履修者と非受履修者の両方が本人の発展に役立つという認識が強く、教職授業での相互評価が必要であり、役に立つということについてはほとんどが肯定的に評価した。また、教職履修者の授業デモと非履修者の授業実演がお互いの授業実演に役立つという意見が多かった。特に教職履修者の場合、教職履修者とは異なる多様な視点の授業実演を見ることができ、本人の授業デで実演に役立つことが多かったという答えが圧倒的に多かった。そして、教職履修者と非履修者の授業実演がどのような影響を及ぼしたか調査した結果、教職履修者の場合、授業実演に慣れており、授業構成、進行方式、教育スキルなどを身につけることができ、役に立ったたという意見が多かった。また、教職の非履修者の授業実演は構成に新しいアプローチが多く、アイデアを得ることができたという答えもあった。比較職履修者が教職履修者と一緒に授業を進めることについて教職履修者はもちろん、比較職履修者も違和感を感じて覚えておらず、むしろお互いの間に長所がより多いことを認識していることが分かった。